今月18日から始まった韓国とアメリカによる合同軍事演習「乙支(ウルチ)フリーダムガーディアン」に反発し、国連北韓代表部のリ・ドンイル次席大使が25日に記者会見し、国連安全保障理事会に対して、緊急会議を招集するよう再び求めました。
これは、アメリカの政府系放送、ボイス・オブ・アメリカが25日、伝えたものです。
それによりますと、会見の中で、リ大使は、「アメリカが、北韓を狙った韓米合同軍事演習を毎年行いながら、北韓政権を除去しようとする意図をあらわにするなら、北韓も引き続き軍事的な対応を強めていく」と強調しました。
また、リ大使は、安保理議長に宛てて、この緊急会議を開くことを求める書簡を送ったということです。
北韓は、訓練が始まった8月18日にも安保理議長宛てに書簡を送っていて、リ大使は、「1週間たつのに、いままで何の反応もない。安保理がアメリカの圧力で、北韓の要請を受け入れないのは、公正性と責任をそむくことだ」と非難しました。
一方、国連安保理の議長国のイギリスは20日、「北韓が求めた会議について、支持する国がなく、召集はしない」との方針を示しています。