セウォル号の行方不明者の捜索について、政府当局者が中止する可能性を初めて示唆しました。
海洋水産部の金栄錫(キム・ヨンソク)次官は4日、政府の安全管理計画を発表する関係部処の記者会見で、セウォル号の引き揚げについての質問に対して、「行方不明者の捜索作業が限界に至った場合、捜索の代案として引き揚げも考えられるという観点から、技術的検討を行っている」と述べました。
金次官は、「捜索作業が限界に至った後、船体を引き揚げずにそのまま現場に放置することは難しい」と述べました。
4月16日にセウォル号が沈没して以来、政府が公式の場で捜索中止と引き揚げの可能性に言及したのは、今回が初めてです。
セウォル号での死者は、これまでに294人が確認され、残りの行方不明者は10人となっていて、いまなお捜索活動が続けられていますが、7月18日以降は新たな遺体は発見されていません。