中国とのパイプがあるとされた張成沢(チャン・ソンテク)氏を処刑したことで、中国と北韓との関係が硬直しているなか、9月9日に第66回建国記念日を迎えた北韓に対して、中国の習近平国家主席は、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記宛てに祝電を送ったことがわかりました。
北韓の朝鮮中央通信が9日伝えたところによりますと、習近平主席はこの祝電のなかで、「66年間、朝鮮人民は朝鮮労働党の領導のもと、社会主義革命と建設の偉業で絶えず新たな成果を成し遂げた」と述べ、「今後とも経済と社会の発展に新たな成果を収めることを願う」と述べたということです。
さらに中国の全国人民代表大会常務委員会の張徳江委員長と李克強首相は、北韓の金永南最高人民会議常任委員長と朴奉珠内閣総理にそれぞれ祝電を送って両国の協力関係を強調したということです。
中国は、毎年、北韓の建国記念日に国家主席の祝電を北韓に送っていますが、金正恩第1書記が中国とのパイプがあるとされた張成沢(チャン・ソンテク)氏を処刑したことで、双方の関係が硬直しているなかで祝電が送られたもので、両国の伝統的な友好関係は否定されていないものとして注目されます。