大統領直属の統一準備委員会が、アメリカのヘンリー・キッシンジャー元国務長官を国際特別補佐団の一員として招き入れることを検討していると、聯合ニュースが9日、韓国政府当局者の話として伝えました。
それによりますと、統一準備委員会は、韓半島問題への関心が高く、影響力のある大物を国際特別補佐団に迎え入れることを進めており、アメリカのキッシンジャー元国務長官の名前があがっているということです。
これについて、聯合ニュースは、キッシンジャー氏は冷戦時代に東西の緊張緩和をリードした象徴的な人物で、南北関係の改善に向けた韓国政府の意志を示す人選だと伝えています。
しかし91歳と高齢なうえ、心臓の持病をかかえていることなどから、キッシンジャー氏が韓国側の申し入れを受け入れるかどうかはわからないということです。
これについて政府は、「なにも聞いていない」として、コメントを控えています。
国際特別補佐団は、統一準備委員会の中に設置された4つの諮問委員会の一つで、海外での南北統一に向けた世論の形成を担うことになっていて、海外の著名人や韓国系など幅広い人材を参加させることが検討されています。