温室効果ガスの削減に向けて、政府は、自動車に対して定めている温室効果ガス排出量と燃費の基準を大幅に強化することになりました。
環境部と産業通商資源部は、自動車の温室効果ガス排出量と燃費基準を大幅に強化することを決め、11日、行政予告しました。
新しい基準は、2016年から2020年の間に製造される自動車に適用されるもので、10人乗り以下、3.5トン未満の乗用車とバンについて、温室効果ガスの排出を認める基準を、現在の走行1キロあたり140グラムから97グラムに強化しています。
これは同じ期間について日本が定めている基準の走行1キロあたり100グラムや、アメリカの113グラムに比べて厳しいものとなっています。
また、燃費の基準は、現在の1リットルあたり17キロの走行から、24.3キロへと、大幅に強化されます。
また政府は、これまでは10人乗り以下、3.5トン未満の乗用車とバンに限ってこうした基準を適用していましたが、2016年からは、15人乗り以下のバンや3.5トン未満の貨物車も適用対象に加え、排出量については走行1キロあたり166グラム、燃費は1リットルあたり15.6キロの基準を適用することにしています。
自動車メーカーは、温室効果ガス排出量と燃費のうちいずれかを選択して基準を達成することが義務付けられており、達成できなかった場合は、罰金を払わなければならなくなっています。