北韓が、海外にサーバーを置く親北サイトやSNS =ソーシャル・ネットワーク・サービスのアカウントを使って、国内のサイバー空間で継続的に心理戦を試みてきたことがわかりました。
国会の国防委員会に所属している与党セヌリ党のハン・ギホ議員が、11日に国防部から提出を受けた資料によりますと、軍と捜査当局は2010年1月からことし7月末までに海外にサーバーを置く親北サイト162件とSNSアカウント1622件を見つけ、このうち親北サイト125件とSNSアカウントのすべてに対して、国内サーバとの接続を遮断したということです。
情報当局はこれらのサーバーの90%以上は中国で見つかり、アメリカ、日本、ヨーロッパなどでも一部サーバーのIPが見つかっているとしています。
これらの親北サイトとSNSは、北韓の金正恩体制を称賛するとともに韓国の体制を誹謗する内容を書き込んでおり、運営者の多くは、北韓のサイバー戦争専門要員とみられています。