ドル高円安が進んでいることについて、これまで模様眺めの姿勢をとっていた韓国銀行の李柱烈(イ・ジュヨル)総裁は12日、憂慮の念を示しました。
李柱烈総裁は12日に開かれた金融通貨委員会後の記者会見で円安について触れ、「日本企業はこれまで円安を価格政策に反映させずに収益が好転していたが、今後は輸出単価を下げるなどして攻撃的なマーケティングに乗り出すと、韓国企業にマイナスの影響を与えかねない」と述べ憂慮の念を示しました。
これに先立って11日、日本銀行の黒田総裁は、「物価目標の達成が難しければ追加の緩和も辞さない」と発言しています。
12日の東京外国為替市場は、ことし最安値の水準まで値下がり、およそ6年ぶりの円安となっています。