ソウル江南区三成(カンナムグ・サムソン)洞にある韓国電力の本社跡地の入札が行われ、現代自動車グループが落札しました。
韓国電力は18日、ソウル三成(サムソン)洞にある本社の跡地が現代自動車グループに落札されたことを明らかにしました。落札価格は10兆5500億ウォンだということです。
韓国電力本社跡地は、COEX東隣りの江南の中心部にあるため、入札前から大きな関心を集めていました。なかでも財界1位の三星電子と2位の現代自動車グループが有力な落札候補とされていて、関心が一段と高まっていましたが、結局、現代自動車グループが落札したものです。
この跡地は、敷地面積7万9741平方メートルで、鑑定価格は 3兆3000億ウォンとされ、落札価格は5兆ウォン前後になるものとみられていましたが、現代自動車グループは、これをはるかに上回る10兆5500億ウォンを提示し落札しました。三星電子は4兆5000億ウォン前後だったのではないかとみられています。
現代自動車グループは、買収した敷地にグループの本社、コンベンションセンター、自動車テーマパークなどを揃えたグローバル・ビジネス・センターを建設したいとしています。
韓国電力は、2003年に当時の盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権が打ち出した、国の均衡発展を図るために公共機関を地方に移転させる方針にもとづき、韓国南西部の全羅南道(チョンラナムド)羅州(ナジュ)市に移転することになり、今年中に新しい本社ビルを完成させて移転することになっています。