ことしの夏は気温が高い日が続いた影響で牛乳の生産量が急増し、牛乳を長期間保存するために作る粉ミルクの在庫がここ12年間でもっとも多くなりました。
酪農振興会によりますと、ことし6月、販売し切れなかった牛乳を長期間保存するために加工した粉ミルクの在庫は、2002年以来もっとも多い量の1万5000トンあまりに達しました。
ことしの牛乳の生産量は、6月をピークに、7月は少し減少しましたが、8月に再び増加傾向に転じました。
これについて業界関係者は、この夏は気温が例年より高く、乳牛の生育がよかったうえ、飼料価格が安くなった影響で牛乳の生産量が増え、長期間保存するために粉ミルクに加工しているものの、粉ミルクの保管場所の確保や賞味期限切れなどの問題が出てきているので、政府、酪農業界、牛乳の製造業者が力を合わせて対応する必要があると話しています。