韓国では、年々世帯構成が変化し、夫婦と子どもの世帯が減っているのに対して、一人だけの世帯が増えています。
統計庁の資料によりますと、2010年には夫婦と子どもの世帯が全体の37%を占めて最も多く、一人世帯は24%、夫婦だけの世帯は15%の順でした。
しかし、最近は、夫婦と子どもの世帯が減って、一人だけの世帯が増える傾向が続いているため、統計庁は、2020年にはこうした一人世帯が30%にまで増えて最も多くを占めるようになり、さらに2050年には37%にまで増えるという予測を出しています。
また、2031年には、夫婦だけで、子どもがいない世帯が22%に増え、夫婦と子どもという構成の世帯を追い越すだろうとみています。
一人世帯の増加は、結婚しない男女の増加、高齢になって配偶者と死に別れるなど、いろいろな要因があるとされていますが、一人世帯の場合、病気や介護が必要になった時に介護をしてくれる家族がいなかったり、社会的孤立に陥る可能性が高くなるなどの問題点を抱えています。
このため一人世帯の増加にともなった福祉政策の転換が必要とされています。