検察は19日、インターネット新聞の「ニュースプロ」の記者の自宅を家宅捜索しました。
検察によりますと、この記者は、セウォル号が沈没した当日の４月16日、朴槿恵大統領が７時間にわたって所在不明となっていたと報じた産経新聞の記事を翻訳、インターネットに掲載したとみられていて、名誉棄損などの疑いで調べているということです。
「ニュースプロ」は、海外の韓国人市民団体の「正義と常識を追及する市民ネットワーク」が去年３月に始めたインターネット新聞です。
ニュースプロは19日付の記事で、検察の家宅捜索について、現政権に批判的な外国の記事を、韓国国内にそのまま紹介することを防ぐための措置だと批判しました。
検察は、インターネットで虚偽の事実を流布する行為を取り締まる捜査チームを18日、設置しており、政府が検察を使って批判的な世論を取り締まろうとする狙いがあるのではないかとみられています。