北韓の金正恩第1書記の健康について、さまざまな憶測が流れる中、北韓の国営朝鮮中央テレビは25日、金正恩第1書記が「不自由な体」であるとする内容の放送をして、関心が寄せられています。
朝鮮中央テレビは 25日、金第1書記の記録映画を放送しましたが、その中で、「不自由な体にもかかわらず、人民を指導するための道を炎のように歩み続けている」と紹介し、金正恩第1書記がやや足を引きずって現地指導する姿を映し出しました。
北韓の国営メディアが、最高指導者について「不自由な体」といった表現を使うのは異例のことです。
金第1書記は25日の最高人民会議に出席しなかったことから、健康に問題があるのではないかとの見方が広がっていて、「痛風に苦しんでいる」とか、「糖尿病の後遺症を患っている」という説もあって、真偽は確認されていません。
韓国の情報筋は、ドイツなどから医師らが最近北韓を訪問した情報があるとしています。
韓国統一部の副報道官は26日、「健康異常説など、さまざまな可能性を念頭に置いて北韓の動きを注視している」と述べました。