少子高齢化によって働く高齢者が急速に増えているなか、60歳から64歳までの雇用率が、初めて20代の雇用率を上回りました。
統計庁が26日、まとめたところによりますと、去年の60歳から64歳までの雇用率は、57.2%で、20代の56.8%より0.4ポイント高く、労働力人口の統計を取り始めた1963年以来、初めて20代を上回りました。
これは、良い就職先が見つからず、就職が先延ばしになっている20代が増えていることや、老後の備えが不十分で現役からの引退が遅れている60代が増えていることが原因と見られます。
ことし65歳以上の高齢者は、638万6000人で、全体の人口の13%を占めていて、1990年の3倍近くに増えました。
出生率がいまのままだと、2030年には、高齢者が人口の25%を占める見通しで、4人に1人は高齢者になると見込まれます。