韓国政府は、金正恩第1書記の健康悪化説について、確認された事実はないとする立場を示しました。
これは、統一部の関係者が30日の記者会見で示したものです。
金正恩第一書記については、一部のメディアが、両足首の骨にひびが入るけがをして、手術を受けたと報道していました。
また、10月10日に予定されている労働党創立記念日に金正恩第1書記が出席しない場合、健康に問題があると見るべきかとの質問に、統一部は、「記念式に出席するかどうかで金正恩第1書記の健康や北韓の体制に問題が生じたと判断するのは無理がある」として、慎重な姿勢を示しました。
北韓の事情に詳しい消息筋は、健康が悪化した可能性はあるものの、リ・スヨン外相が国連総会で演説するなどしていることから、体制に問題が生じたわけではないとしています。
金正恩第1書記は、先月3日に牡丹峰楽団の公演を観覧して以来、公の席に姿を現しておらず、健康悪化説が広がっています。
一方、アメリカ国務省の関係者は、この件について、言及を避けました。