韓国では、50代以上と、兵役に就く主な年齢の20代で、北韓への敵対意識が強くなっていることがわかりました。
ソウル大学の統一平和研究院が、ことし7月、全国の成人男女1200人を対象に調べたところによりますと、「北韓は敵対すべき対象だ」と答えた人は、去年より2.5ポイント減って13.9%で、「協力すべき対象だ」と答えた人は、去年より5.3ポイント増えて45.3%でした。
年齢別に見ますと、「北韓は敵対すべき対象だ」と答えた人は、50代以上でおよそ15.8%でもっとも多く、続いて20代で15.3%、30代で14.4%、40代で9.9%の順でした。
また「協力すべき対象だ」と答えた人は、20代で41.5%でもっとも少なく、続いて50代以上、30代、40代の順でした。
統一平和研究院は、北韓に対する敵対意識が20代で高くなっていることについて、兵役に就く主な年齢であるだけに、北韓の軍事的な挑発や緊張の高まりに敏感になりやすいためと説明しています。