韓国では、今月に入り、大手企業の下半期の新規採用が本格的に始まりましたが、大企業が採用規模を減らす動きが目立っています。
このうち、三星電子は、去年の下半期にはおよそ4500人を採用しましたが、今年は採用規模を最大で1000人減らすものとみられています。
三星電子が採用規模を減らすのは、2008年の金融危機以降では初めてで、このところ、スマートフォン市場での業績が大幅に悪化していることが背景にあるものとみられています。
三星電子の関係者によりますと、「内部の人材についても、再配置を図っている」と いうことで、リストラが本格化する可能性があることを示唆しています。
また、現代自動車グループは、去年に比べておよそ300人、LGグループは、500人ほど減らすことにしています。
来春の新卒予定者といわゆる就職浪人を合わせた数は90万人を上回っていて、今年の就職は、さらに狭き門となりそうです。