北韓が8月初めに、移動式長距離ミサイル「KN08」のエンジンの実験を行ったとする見方が示されました。
これは、アメリカのジョンズ・ホプキンス大学の北韓研究グループのウェブサイト「38ノース(38 North)」が1日 明らかにしたもので、実験が行われたのは北西部の東倉里(トンチャンリ)にあるミサイル発射場で、8月11日に撮影された衛星写真をもとに分析したものです。
それによりますと、東倉里にあるミサイル発射場では、発射台の近くに実験用エンジンがみられるほか、その周りの芝生が枯れていて、北韓が大陸間弾道ミサイル「KN08」のエンジンの実験を行ったものとみられるということです。
また、発射場では、大規模な改良工事が完了したものとみられ、 発射する準備は整っているということです。
一方、アメリカ太平洋軍のラクリア司令官は先月26日、北韓がアメリカ本土を攻撃できる大陸間弾道ミサイルの実戦配備に向けて動き出していると述べたほか、アメリカのオバマ大統領は先月30日、インドのモディ首相との会談後に発表した共同声明のなかで、北韓の核やミサイルの開発に懸念を示しています。