ロシアで開発されたモバイル・メッセンジャー・アプリの「テレグラム(Telegram)」が、韓国のアプリストアで無料アプリ部門の1位になり、それまでの1位の「カカオトーク」を追い越しました。
テレグラムはロシア当局の監視を避けるために開発され、世界で最もセキュリティーレベルが高いと言われるメッセンジャーの無料アプリです。
野党新政治民主連合のチャン・ビョンワン議員が、2日に発表した資料によりますと、テレグラムのアプリのダウンロード数は、先月19日には韓国のソーシャルネットワーキング部門で111位でしたが、24日にはメッセンジャーアプリ最大手の韓国の「カカオトーク」を抜き、わずか5日間で首位の座を占めました。
これは、朴槿恵大統領が先月16日の閣議で、「大統領に対する冒とく発言が度を越している」と指摘したことを受けて、検察が先月19日、「サイバー名誉棄損捜査チーム」を発足させ、インターネット上の検閲を強化する「サイバー検閲」計画を発表したことが背景にあるものとみられています。
これについてチャン議員は、「政権の政治的意図で、国内のIT企業が被害を受けることがあってはならない」と述べ深い憂慮の念を示しました。