北韓の高官らが4日、仁川アジア大会の閉会式に出席するため韓国を訪れ、韓国の高官らと会談しました。
北韓の黄炳誓(ファン・ビョンソ)朝鮮人民軍総政治局長をはじめ、崔竜海(チェ・リョンヘ)朝鮮労働党書記、金養建(キム・ヤンゴン) 朝鮮労働党統一戦線部長兼書記ら11人が仁川アジア大会の閉会式に出席するため、4日午前、専用機で仁川国際空港に到着しました。
北韓は3日、仁川アジア大会のため韓国入りしている北韓の代表団を通じて高官らの訪問計画を韓国側に伝え、韓国政府がこれを受け入れていました。
高官らの一行は、大統領府青瓦台の金寛鎮(キム・グァンジン)国家安保室長や統一部の柳吉在(リュ・ギルジェ)長官らと会い、昼食を兼ねておよそ2時間にわたって会談しました。
今回の会談は、朴槿恵(パク・クネ)政権が発足してから初めての南北当局者同士の会談で、双方は冒頭で南北関係を改善する必要性を強調したということです。
また黄炳誓(ファン・ビョンソ)朝鮮人民軍総政治局長は北韓の事実上のナンバー2で、金正恩第一書記の親書を手渡すかどうかなど、今回の訪問が南北関係の改善に向けた契機になるか注目されています。
一行は仁川アジア大会の閉会式に出席した後、4日夜に空の便で北韓に戻る予定です。