家族の中の高齢者を介護する場合、もっとも大きな負担を感じている介護者は、介護を受ける人の配偶者であることがわかりました。
国民健康保険公団が、5年前の2009年に政府の在宅介護支援を受けた介護者1233人を対象に調査したところによりますと、高齢者の介護者で、もっとも大きな負担を感じていたのは高齢者の配偶者で、続いて高齢者の実の子の配偶者、高齢者の実の子などの順でした。
また、高齢者の介護の際に感じる負担の理由については、「非常に疲れる」という答えがもっとも多く、続いて「自分のための時間がなくなった」、「自分の健康状態が悪くなった」などの順でした。
これについて国民健康保険公団は、「韓国では、高齢者の親を実の子が介護することを当然だと思う傾向が強く、社会的にも親孝行という高い評価を得られるため、介護への負担感が比較的低いものとみられる。しかし配偶者が介護する場合、自分自身も高齢者であるため、体力的な問題があり、実の子どもの場合のように親孝行という社会的な評価を得られるわけでもないので、さらに大きな負担を感じるものとみられる」と分析しています。