旅客船セウォル号の沈没事故で、検察は、6日、最終的な結果を発表し、船の無理な改造と過積載、そして操舵手の技術的な未熟さが事故の原因となったと明らかにしました。
また、事故が起きた珍島沖は、潮の流れが速く、危険であったにもかかわらず、船長が操舵室を離れていたうえ、事故直後には、船長をはじめ乗組員全員が乗客を置き去りにして脱出したと説明しました。
しかし、これまで指摘されていた、ほかの船との衝突や座礁の可能性、国家情報院が介入したとする疑惑については、すべて事実ではないとしました。
検察は、救助を怠ったとして海洋警察庁の救助責任者を新たに在宅起訴に加えるなどこれまで合わせて399人を立件し、そのうち154人を拘束したと明らかにしました。
検察の発表を受けて市民団体は、「トカゲのしっぽ切りだ。聖域のない真相解明が必要だということを改めて痛感させられた」と非難しています。