京畿(キョンギ)道坡州(パジュ)市の休戦ライン付近で、10日、脱北者らが北韓体制を批判するビラを風船に乗せ、北韓に向けて飛ばしました。
北韓を脱出した人たちが作る「自由北韓運動連合」は10日午前11時ごろ、軍事境界線に近い京畿道・坡州の烏頭山(オドゥサン)統一展望台で、北韓の金正恩(キム・ジョンウン)体制を非難するビラ20万枚を風船に乗せて北韓に向けて飛ばしました。
ビラには、「われわれ脱北者は、北韓人民の解放と民主化に向けて、金正恩3代世襲を終わらせるため、自由・民主統一の前線に走っていく」などと書かれていて、ビラのほか、1ドル紙幣、小冊子、DVDなども一緒に飛ばされました。
北韓は、前日の9日、「韓国がビラまきを許可または黙認すれば、南北関係は再び収拾できない破局に突き進むことになり、その責任は全面的に挑発者が負うことになるだろう」と警告していて、韓国政府もこの脱北者団体に電話で自制を求めていました。