韓国の総合株価指数は10日、外国人投資家の売りが止まらず、取引中、一時1940ポイントを割りました。
市場は、前の取引日の8日より11.27ポイント下落した1953.98で取引が始まりましたが、外国人投資家の売りが目立ち、午前11時34分には1940ポイントを割り、その後も外国人投資家の売りが続いて、午後には一時1930ポイント台初めまで下落しました。
その後やや持ち直し、結局、8日に比べて24.33ポイント下がって1940.92で取引を終えました。
総合株価指数が一時、1940ポイントを割ったのは、5月７日以来、およそ5か月ぶりです。
これは、ヨーロッパの景気減速への懸念などから、前日、アメリカ市場が急落したことや、金正恩（キム･ジョンウン）第一書記の健康悪化説が広がり、投資心理が急速に冷え込んだことなどが背景にあるものとみられます。
ヨーロッパの経済をめぐっては、IMF=国際通貨基金が8日にユーロ圏の今年の経済成長率の見通しを下方修正したのに続いて、9日には、OECD＝経済協力開発機構が加盟33か国の景気先行指数を発表し、ドイツやイタリアについて、成長鈍化の兆候がみられるとしています。