ソウル郊外の京畿(キョンギ)道城南(ソンナム)市で、17日夕方行われた野外コンサートで、観客27人が地下駐車場に転落して16人が死亡しましたが、18日朝になって、イベントを企画した京畿科学技術振興院の37歳の担当職員が死亡しているのが見つかり、自殺したものとみられています。
17日午後6時前、城南市の広場で行われていた人気ガールズグループの野外コンサートの最中に、公演を観ようと地下駐車場の排気口の鉄製のふたの上に乗っていた観客27人が19メートル下の駐車場の床に転落し、16人が死亡し、11人が大けがをしました。
この事故から一夜明けた18日午前7時頃、野外コンサート場の近くで、イベントを企画した京畿科学技術振興院の37歳の担当職員が倒れているのが見つかり、病院で死亡が確認されました。
この男性は18日未明までおよそ1時間半にわたって、警察で参考人として事情聴取を受けた後、事務所に戻りましたが、警察では防犯カメラの映像から、この男性は10階の建物の屋上から飛び降り自殺したものとみて、詳しく調べています。
この野外コンサートは、城南市の板橋テクノバレー地区へのハイテク企業の進出を記念して京畿道と京畿科学技術振興院が開いていたもので、京畿科学技術振興院は、コンサートを運営した経済専門チャンネル「Edaily TV」に、舞台設置費用1950万ウォンを提供することになっていました。
警察によりますと、事故当時、現場には700人あまりが集まっていましたが、このうち、仕事帰りの会社員を含め数十人が、ステージから15メートル離れた地下駐車場の排気口に取り付けた格子状の鉄製のふたの上に乗って見物していたところ、縦5メートル、横4メートルほどのふたが重さに耐えられずに部分的に割れて19メートル下の地下駐車場の中に崩れ落ち、多数の犠牲者を出しました。
排気口にはフェンスなどは設置されておらず、周辺に安全管理要員も配置されていませんでした。