韓国では葬儀の方法として伝統的に土葬が好まれてきましたが、最近では火葬が増えていて、去年、火葬の割合が77%と、先進国並みの80%に近づいていることがわかりました。
保健福祉部が20日、公表したところによりますと、去年の火葬の割合いは、おととしに比べておよそ3ポイント上がって77%で、20年前に比べて4倍以上に増えました。
詳しく見ますと、男性は80%、女性は73%、年齢で見ますと、60代未満が93%、60代以上は73%となっています。
また地域別では、釜山が89%でもっとも高く、続いて仁川(インチョン)、蔚山(ウルサン)、ソウルなどの順となっており、これに対して、忠清道(チュンチョンド)、全羅南道(チョンラナムド)、済州道(チェジュド)はいずれも60%前後で、依然として低くなっていました。
保健福祉部の関係者は、「高齢化や家族構造の変化、墓地面積の問題などから、2005年に初めて火葬率が土葬率を上回って以来、毎年3ポイント近く増えている。2、3年後には先進国並みの80%に達すると見込まれる」と話しています。
韓国には現在、ことし新たに建設された2か所を含めて全国に55か所の火葬場がありますが、火葬の増加に追いついていないため、保健福祉部は、引き続き火葬場など葬儀のための基盤施設を増やしていく方針です。