休戦ライン付近の京畿道金浦市にある海兵隊部隊にある展望台の鉄塔が撤去されました。
この鉄塔は北韓側からよく見えるところにあり、韓国の宗教団体は毎年、この鉄塔を利用してクリスマスツリーの電飾を行なっていますが、北韓は、住民を動揺させるための心理戦の一環だとして、電飾を行う場合、鉄塔を照準射撃するなどとして反発しています。
韓国政府関係者が21日に明らかにしたところによりますと、鉄塔が腐食するなど老朽化が進み、安全に問題があることが確認されたため、撤去したということです。
ただ、最近になって軍事境界線付近で銃撃戦が起きるなどして緊張が高まっていることもあり、また、南北高官級協議の実現に向けて、北韓を必要以上に刺激する必要はないとの判断から、鉄塔を撤去したのではないかとの見方も出ています。