韓国を訪れる中国からの観光客が増えたことに伴って、9月の韓国の観光収支が28か月ぶりに黒字に転じました。
韓国銀行などが30日にまとめたところによりますと、9月1日から30日までに韓国を訪れた外国人観光客による観光収入は17億7000万ドルで、去年の同じ時期に比べて35%増えました。
1か月の観光収入が17億ドルを超えたのは、今回が初めてです。
観光収入は、2006年以来増加傾向が続いていて、今年3月からは4か月連続で14億ドル台を維持し、休暇シーズンの7月には16億1600万ドル、8月には15億4000万ドルとなっています。
観光収入の増加により、9月の観光収支は7800万ドルの黒字となり、28か月ぶりに黒字に転じました。
9月の観光収入の増加は、中国人観光客の影響が大きく、9月に韓国を訪れた中国人観光客は56万4000人で、去年の同じ時期に比べて17%増え、全体の45%を占めています。
また、今年1~9月に韓国を訪れた中国人観光客の割合は44%で、日本人観光客の2.7倍となっています。