アメリカのFRB=連邦準備制度理事会が利上げに踏み切っても、韓国の外国為替の健全性に大きな影響はないとの見方が示されました。
これは、韓国銀行が30日、国会に提出した報告書のなかで明らかにしたものです。
それによりますと、韓国銀行は、最近、韓国市場に流入している海外資金は、中央銀行や国富ファンドなど公共資金の割合が高いことなどから、FRBが利上げに踏み切っても、資金の流出入の変動幅はそれほど大きくないだろうとしています。
また、韓国銀行は、最近、経常収支の黒字が続いており、外貨準備高が増えるなど、韓国の対外支払い能力は堅実で、韓国の外国為替の健全性は良好だとしています。
一方、韓国銀行は、収益性が15%下落し、市場金利が1ポイント上昇した場合、経営が立ち行かなくなることが予想される企業は、全体の22%で、危機に耐える韓国企業の能力が、グローバル金融危機直後の2009年に比べて低下していると指摘しています。