今年4月、陸軍に配属された新兵が先輩の兵士らから集団で暴行を受けて死亡した事件の判決公判が30日、軍事裁判所で行われ、殺人罪に問われ死刑を求刑されていた主犯の兵長(26)に、懲役45年の判決が言い渡されました。
この事件は、ことし4月、陸軍第28師団の砲兵連隊の23歳になる新兵が、先輩の兵士らから繰り返し集団暴行を受けて死亡したもので、韓国陸軍第3軍司令部の普通軍事裁判所は、主犯の兵長に対し、「殺人の故意があったとみることはできないが、殺人罪同様の重刑は避けられない」として、懲役45年を言い渡しました。
また、同じく殺人罪で起訴された兵長(22)には懲役30年、上等兵2人(ともに21)にはそれぞれ懲役25年を言い渡し、暴行などの罪で起訴された下士官(23)は懲役15年、一等兵(21)は懲役3か月、執行猶予6か月を言い渡しました。
この事件で、軍検察は、当初、加害者の兵士ら6人を傷害致死罪で起訴しましたが、殺人罪を適用すべきであるという声が高まり、このうち4人に対して殺人罪での起訴に切り替えていました。