韓国と中国のFTA=自由貿易協定の交渉が、10日に北京で開かれる韓中首脳会談に合わせて妥結する可能性が高くなっています。
韓国と中国は年内の妥結を目指して交渉を進めていて、6日に14回目の交渉を行うことにしています。
交渉は多くの部分でほぼ妥結していますが、農産物市場やサービス市場の開放、品目別原産地規定などの争点についてはまだ隔たりがあります。
韓国産業通商資源部の関係者は、主要争点の隔たりを埋めるのは簡単ではないとしましたが、中国側の譲歩を期待しているとして、完全妥結に向けて意欲を示しました。
中国は、APEC首脳会議に合わせて10日に開かれる韓中首脳会談以前の完全妥結を希望していて、中国側が主要な争点で一部譲歩する可能性もあり、今回の交渉で完全に妥結し、首脳会談で交渉妥結を宣言するのではないかとの見方も出ています。