左足の手術を受けたとされる北韓の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が、公の場で杖をつかずに歩いている写真が公開され、注目を集めています。
朝鮮中央テレビは5日、金正恩第1書記が3日と4日に平壌で開かれた「第3回大隊長、大隊政治指導員大会」に出席したことを伝え、金第1書記が杖をつかずに会場を歩いている写真を公開しました。
また5日付けの朝鮮労働党の機関紙「労働新聞」も、金第1書記がこの大会で記念写真を撮るため杖をつかずに移動する写真を掲載しました。
金第1書記が先月中旬におよそ40日ぶりに公の場に姿を現して以来、杖をつかず歩く姿が公開されたのは初めてです。
金第1書記は、5月に左足のくるぶしに腫瘍ができ、9月初めから先月初めにかけてヨーロッパから専門医を呼び寄せて手術を受けたとされています。しかし、専門家らは動画での公開ではないため完全に回復したのか、それとも足を引きずっているのかは、いまのところわからないと話しています。
一方、朝鮮中央テレビは、金書記が大会の演説で、「戦いの準備や訓練より、重要で切迫したものはない。戦いの準備に明日などあり得ないと強調した」と伝えました。