アメリカ議会の中間選挙で野党・共和党が圧勝し、自由貿易を後押しする政策が進むとの期待が広がっていて、韓国としても、アメリカとの貿易をめぐる環境が改善するものとみられています。
KOTRA=韓国貿易投資振興公社は5日、アメリカ議会の中間選挙で野党・共和党が圧勝したことを受けて、現地の政界、経済界、学界の有識者20人を対象に、オバマ大統領の残りの任期中に予想されるアメリカ政府の経済・通商政策に関する緊急インタビューを行い、それをもとに韓国経済に与える影響についての報告書をまとめました。
それによりますと、共和党は、伝統的に自由貿易主義を重視していることから、今後、自由貿易を後押しする政策が進むと予想され、韓国企業のアメリカ向け輸出が改善することが期待されています。
また、アメリカが原油の輸出を再開する可能性が高く、韓国の製油会社は、韓米FTA=自由貿易協定により関税の免税効果を得られるほか、原油の輸入先の多角化にもつながるものとみられています。
さらに、共和党が後押ししてきた、カナダ・アルバータ州からアメリカ・テキサス州につながる総延長2700キロあまりのパイプラインを建設する事業も今後本格化することが予想され、韓国製の鉄鋼製品の輸出が増えるものと期待されています。