休戦ライン付近の京畿道金浦市の海兵隊部隊でこのほど撤去された展望台の鉄塔の跡地に、従来の2倍以上の高さの展望台が新たに設置されることについて、北韓のメディアが、「重大厳重な挑発で、直ちに設置をやめるべきだ」と反発しました。
朝鮮中央通信は10日、「反共和国心理戦拡大のための危険な動き」と題した論評で、休戦ライン付近の京畿道金浦市の海兵隊部隊に新たに建設される予定の展望台について触れ、「展望台の高さを上げることは、軍事的な緊張と衝突を引き起こす重大厳重な挑発だ」と非難しました。
また「無謀な妄動によって招かれる重大厳重な事態について深く考え、設置を直ちにやめるべきだ」と主張しました。
高さ20メートルだった従来の鉄塔は、北韓側からよく見えるところにあり、韓国の宗教団体が毎年、この鉄塔を利用してクリスマスのイルミネーションを施していましたが、北韓は住民を動揺させるための心理戦の一環だとして反発していました。
この鉄塔は、老朽化のため先月16日に撤去されましたが、京畿道金浦市は、従来の2倍以上の高さの54メートルの展望台を設置し、そこに電光掲示板を取り付けるとしていました。