韓国の人気歌手のイ・スンチョルさんが9日、日本の空港で入国が拒否され、帰国したことが所属事務所の話でわかりました。
所属事務所が10日、明らかにしたところによりますと、イ・スンチョルさんは9日午前、日本の知人の招きで妻とともに日本を訪れましたが、羽田空港で入国が拒否され、空港内の出入国事務所で4時間ほど抑留された末、9日午後再び韓国に戻ったということです。
出入国事務所の職員に理由を聞いたところ、「最近マスコミで報じられたため」と言われたということで、所属事務所は、イさんがことし8月に南北統一を願う歌を発表し、独島、日本で言う竹島で脱北者40人からなる合唱団とともに公演を行なったことがマスコミに報じられたためとみられると話しています。しかし、イさんの妻まで入国が拒否されたことについては、明確な説明を受けていないということです。
また出入国事務所に対して、イさんが出入国事務所の不当な扱いについて問題を提起すると強行な姿勢を示すと、突然イさんが20年あまり前に起こした大麻吸引事件を挙げたということですが、イさんは、その事件後15回にわたって日本を訪問していて、2000年代初めには日本でコンサートを開くなど活動に何の制約も受けていません。
所属事務所は、韓国人が韓国の独島で公演を行なうのは正当な権利であり、それを問題視したのであれば、今後日本に再び入国できなくなるとしても積極的に対処すると強調しました。