304人の犠牲者を出したセウォル号沈没事故の判決公判が行なわれ、殺人罪に問われていた船長には、懲役36年が言い渡されました。
セウォル号沈没事故の判決公判は、11日午後1時から光州地方裁判所で行なわれ、殺人罪や遺棄致死などの罪に問われていた船長など乗組員15人に対する判決が言い渡されました。
裁判所は、船長が問われていた殺人罪については、乗客が死亡する可能性があるということを認知していながら、脱出したという未必の故意を認める証拠が足りないとして、無罪としたものの、遺棄致死および傷害などの罪を認め、懲役36年を言い渡しました。
機関長に対しては、殺人罪について有罪を認め、懲役30年を言い渡しました。
一等航海士と二等航海士などの乗組員13人に対しては、懲役5年から20年を言い渡しました。
検察は、光州地方裁判所で先月27日に開かれた結審公判で、船長については、死刑を求刑、一等航海士と二等航海士、機関長については無期懲役を求刑していました。
セウォル号犠牲者家族対策委員会は、船長に対する判決を不服として控訴することにしています。