歯についた歯石を取り除くためのスケーリングに、去年7月から健康保険が適用されるようになったことで、歯石にある細菌などによって歯ぐきに炎症が生じる歯周病の治療を受けた人の数が増えていることがわかりました。
韓国では、去年7月から20歳以上の国民健康保険加入者を対象に、歯周病と診断されていない人でも、1年に1回、健康保険が適用されスケーリング治療が受けられるようになりました。
国民健康保険公団によりますと、これにともなって去年1年間に歯周病で治療を受けた人は、一昨年に比べて29.5%増え1082万人に上りました。
年齢別に見ますと、60代が3万3500人でもっとも多く、続いて50代、70歳以上、40代などの順でした。
これについて専門家は、「歯周病は、歯磨きの磨き残しや免疫力の低下などによって、歯と歯ぐきの境目に停滞した細菌が炎症を起こす病気で、治療を受けてからも定期的にスケーリングを受ける必要がある」と話しています。