北韓の金正恩（キム・ジョンウン）第一書記の特使として平壌（ピョンヤン）を出発した崔竜海労働党書記が18日、ロシアに到着しました。
崔竜海労働党書記は、金正恩第一書記の特使として17日に、ロシアに向けて出発しましたが、機体の故障で平壌に戻り、別の飛行機に乗り換えて再び出発したため、予定よりおよそ10時間遅れの18日未明ロシアに到着しました。
今回の訪問には、金桂冠（キム・ゲグァン）第1外務次官、李光根（リ・ グァングン）対外経済次官、ノ・グァンチョル総参謀部副総参謀長が同行しています。
韓国政府は、今回崔書記が訪れる地域にロシアの主要航空機メーカーのスホーイの戦闘機工場があることから、今回の訪問をきっかけに北韓が先端兵器を導入するなど、軍需分野でロシアとの協力を進める可能性があるとみています。
これについてソウル大学の統一平和研究院の研究員は、「国連の制裁を受けている北韓に対して、ロシアが先端兵器をすぐに売ることはできないだろうが、今回の訪問で、北韓はロシアと経済だけでなく、軍事、安全保障分野にまで交流を広げ、通常兵器の増強を図る可能性がある」と話しています。