アメリカ議会の諮問機関は、中国が韓国との協力を拡大しているのは、アメリカと韓国の関係を引き離す狙いもあると指摘しました。
アメリカ議会傘下の米中経済安保検討委員会は、20日に出した報告書で、中国が韓国との関係を拡大しているのは、北韓に対する失望感を反映している部分もあるが、北東アジアでの影響力を拡大するためにアメリカと韓国の関係を引き離す狙いもあるとしました。
また、中国の韓国に対する影響力が強まれば、中国は韓国に対して、アメリカとの安全保障分野の協力を縮小するよう求める可能性もあるとしました。
さらに、北韓の政権が近く崩壊するなどの可能性は低いものの、そうした事態になれば、アメリカと韓国、中国の同時多発的な軍事介入を招き、韓半島で再び戦争が起きる恐れもあるとしました。
米中経済安保検討委員会は、中国の経済及び軍事力の動向を分析し、その対応策を議会に勧告することになっていて、2000年に設置されました。