個人向けの借金減額手続きである個人再生を申請する人が大幅に増えています。背景に、家計負債の増加があると見られています。
個人再生手続きは、負債の返済に困っている人で、将来、継続的にまたは反復して収入を得る見込みのある人が、債務の一部免除や長期の弁済条件などを組み込んだ再生計画を作成し、無理なく借金を返済していく制度です。
金融当局などが27日に明らかにしたところによりますと、今年1月から10月までの個人再生手続きの申請件数は9万3000件あまりとなっています。
これは、年間で初めて10万件を超えた去年の同じ期間に比べて7.6%増えたもので、このままだと、今年の年間の個人再生申請件数は去年を上回り、これまでで最多となるものとみられています。
これについて、専門家は、「法律事務所の積極的な営業も要因となっているが、根本的には、家計負債が増加し、返済ができなくなる人が増えているため」と説明しています。