韓国で、AIDS(エイズ)=後天性免疫不全症候群の原因となるHIVウイルスに感染した人は、これまでの累計で8600人に上ることがわかりました。
今日12月1日の「世界AIDSの日」を迎えて、疾病管理本部がまとめたところによりますと、これまで韓国国内で確認されたHIVウイルスの感染者の数は、韓国人と外国人を合わせて、累計で8600人に上るということです。
男女別で見ますと、男性が全体の92%を占め、年齢別では、20代が全体の29%でもっとも多く、続いて30代、40代などの順でした。
感染の原因は、性的な接触が全体の86.9%を占め、血液を利用して作られた薬品や、輸血によってHIVウイルスに感染したケースはほとんどなく、1995年と2006年にそれぞれ1回が報告されているだけということです。
これについて疾病管理本部の関係者は、「HIVウイルスは、主に性的接触よって感染するため、感染者と手をつないだり、一緒に運動したりするなど日常的な接触で感染することはない。また、感染してからも適切な治療を受けることでAIDSの発病を30年以上遅らせることもできるので、定期的な検査を受けることが望ましい」と説明しています。