アメリカの格付け会社ムーディーズが1日に日本国債の格付けを引き下げたことで円安が加速化する可能性が出ているなか、韓国の輸出企業の競争力が低下することが心配されています。
企画財政部の関係者は1日、「ムーディーズによる日本の格下げは、円安を加速させるだろう。通常、格付けが下がると、その国の通貨の価値は下がる。これは、韓国としても良いニュースではない」と述べ、円安の加速化に対する懸念を示しました。
また、建国(コングク)大学のオ・ジョングン教授は、「日本政府は、今回の総選挙で支持基盤を固め、円安政策をさらに強く推し進めることで企業利益と雇用の増大を図るものとみられる。今回の格下げは、日本政府による量的緩和を促すきっかけになるものと考えられる」と指摘しています。
ウォン高円安基調がさらに進むと、韓国の輸出企業の価格競争力が低下し、収益が減るおそれがあります。
さらに、今回の格下げによって、日本国債の金利が大幅に上がれば、国際金融市場が混乱に陥るおそれもあり、韓国当局は、今後の市場の変化を注意深く見守っていくとしています。