今年、国連安全保障理事会の北韓制裁委員会に、北韓に対する制裁の履行に関する報告書を提出した国は6か国にとどまっていることがわかったと、アメリカの自由アジア放送が北韓制裁委員会の資料をもとに2日伝えました。
それによりますと、今年、報告書を提出した国は、オーストラリア、デンマーク、ヨルダン、モンゴル、フィリピン、イギリスの6か国だということです。
提出された報告書には、北韓の大量破壊兵器や贅沢品の輸出入の統制、資産凍結、旅行禁止など、国連の北韓制裁の履行状況が盛り込まれていて、提出国はこのなかで「政府機関や金融機関に積極的な措置をとるよう指示した。関連の法律や措置に基づき、国連の北韓制裁決議を積極的に履行していく」としています。
2006年以来、4回にわたって採択された国連の北韓制裁決議は、加盟国に対し、3か月ごとに制裁履行報告書を提出するよう求めていて、これまで報告書を1回以上提出した国は97か国と、加盟国192か国のおよそ半数となっています。