韓国の大人は、「正直さ」が青少年よりも低いことが、アンケート調査でわかりました。
市民団体がことし9月から1か月間、成人男女1000人を対象に「正直さ」についてウェブ上でアンケート調査を行い2日に発表しました。
それによりますと、大人の正直さを示す「正直指数」は、100点満点で58.3点でした。
これは、去年調査した青少年の正直指数より15.7点低くなっています。
例えば、「10億ウォンが手に入るなら、罪を犯して1年ほど刑務所に入ってもよいか」という質問に、青少年は33%が「そうだ」と答えたのに対して、20代は45%、30代は43%、40代は36%、50代以上は33%が「そうだ」と答えました。
また「隣人が生活に困っていても、自分が困らなければよいか」という質問には、青少年は29%が「そうだ」と答えたのに対して、20代は54%、30代は55%、40代は41%、50代以上は37%が「そうだ」と答えました。
この市民団体の関係者は、「競争に勝ち残ることだけを重視する価値観や教育が、韓国の社会に蔓延し、大人の道徳意識が低くなっているため、青少年にまで悪影響を及ぼしている」と説明しています。