韓国、アメリカ、オーストラリアなど、国連安全保障理事会の常任理事国と非常任理事国の合わせて10か国は、5日、北韓の人権問題を公式議題として取り上げるよう求める書簡を議長に提出しました。
アメリカ国務省のロバート・キング北韓人権問題担当特使が5日、明らかにしたところによりますと、オーストラリアが5日、理事国10か国連名の書簡を議長国のチャドに提出し、北韓の人権問題を協議する安保理会合の開催を要請しました。
国連安保理は、理事国15か国のうち9か国以上の同意があれば、特定の問題を議題として取り上げることができ、これには拒否権を行使できません。
すでに10か国の署名があるため、会合は今月中にも開かれる可能性があるということです。
常任理事国の中国、ロシアと、チャド、ナイジェリア、アルゼンチンはこの要請に加わっていません。
安保理はこれまで北韓の人権問題を非公式会合で取り上げていましたが、公式会合は前例がなく、北韓への圧力が増すものとみられます。