アメリカの格付け会社「ムーディーズ」は10日、韓国の国債の格付けをこれまでどおり「Aa3」とし、見通しも「安定的」に据え置きました。
ムーディーズは、韓国経済が7月から9月までの第3四半期以降、回復基調にあり、アメリカの今後の利上げにも大きな影響を受けないとみて、韓国の国債の格付け「Aa3」は、経済的、制度的に非常に堅固であることを示す結果だと評価しました。
また韓国の強みとして、財政の健全性、対外債務構造、グローバルな危機を乗り越える力、輸出競争力などを挙げる一方、警戒すべきこととして、雇用、投資に後ろ向きな政策、地政学的リスクなどを指摘しました。
「Aa3」は、「Aaa」、「Aa1」、「Aa2」に続いて4番目に高い等級で、ムーディーズは、おととし8月に韓国の格付けを「A1」から「Aa3」に1段階引き上げて以来、据え置いています。