ことし10月14日にオープンしたソウル蚕室の第2ロッテワールドの水族館で、水漏れが見つかった問題で、政府は11日合同安全点検を行った結果、精密安全診断を受ける必要があると判断し、水族館側に安全診断を受けるよう命令する方針を決めました。
第2ロッテワールドの地下2階にある水族館では、今月3日、大型水槽の下をくぐる水中トンネルに亀裂が生じて水が漏れ、施設側で応急補修をしましたが、政府の国民安全処は重大な事故につながりかねないとして、11日、建築施工、土木構造、電気的安全性、災害管理について関係機関合同の安全点検を行ったものです。
その結果、メイン水槽1か所とベルーガ水槽2か所のあわせて3か所で水漏れが確認され、原因は、水槽のアクリルとコンクリートの壁を接着させるシリコンコーキングの欠陥と推定されるということです。
水族館の壁などの構造体の欠陥はないとしていますが、正確な原因を究明するには、精密安全診断が必要と判断されることから、政府は、水族館側に診断を受けるよう命令を出すことにしています。
また、安全点検では、大量の水漏れなどの事故が発生した場合の避難通路の案内がなく、利用客の混乱を招くおそれがあることや、危機管理マニュアルや災害軽減計画が不十分であることが指摘されました。