ことし10月14日にオープンしたソウル蚕室の第2ロッテワールドで、安全性が懸念される問題が相次いで起きていることを受け、ソウル市は16日に第2ロッテワールドの映画館と水族館の使用制限を命じ、作業員の死亡事故が起きたコンサートホールに対して、工事中断を命令しました。
第2ロッテワールドでは16日午後1時ごろ、8階にあるコンサートホールの工事現場で、60代の作業員が血を流して倒れているのを巡回中の監視員が見つけ、病院に搬送しましたが搬送中に死亡しました。
これに先立って9日には、水族館で水漏れが見つかったほか、10日には映画館で映画の上映中に騒音と振動が発生し、観客が強く抗議しました。
ソウル市は、「安全性が懸念される問題が相次ぎ市民の不安が高まっているので、これらの措置を取った」と説明しており、綿密な安全診断をして原因をつきとめ、補修工事を行うなど再発防止策が取られるまで使用制限は継続するとしています。
ソウル市は10月、第2ロッテワールドの低層部分のオープンを承認した際に、予想できなかった危険要因が発生した場合は、工事の中断や使用制限、使用禁止、臨時使用の承認取り消しなどの措置を取ることができるとする条件をつけていました。