国連総会が定めた国際移住者デーを迎えた18日、韓国の国籍を離脱し海外に移住した人が、韓国の国籍を取得または回復した人をはるかに上回っていることがわかりました。
法務部が18日にまとめたところによりますと、2004年から2013年までの10年間、韓国の国籍を離脱・喪失した人は22万1662人で、韓国に帰化または韓国の国籍を回復した人14万8856人のおよそ1.5倍となっています。
今年1月から10月までは、1万6843人が国籍を離脱・喪失し、1万1820人が帰化または国籍を回復していて、韓国国籍者は523人減っています。
韓国の国籍を離脱・喪失した人の多くは、アメリカ、カナダ、オーストラリアなどの先進主要国に移民しています。
一方、韓国に帰化した人は、中国、ベトナム出身で韓国人と結婚して韓国の国籍を取得した人が最も多く、また国籍を回復した人は、多くが中国で暮らしてきた韓国人となっています。
移住者に対する偏見をなくし、複数の文化が共存する真の多文化社会の実現が課題となっているなか、ソウル市では、「国際移住者デー」に合わせて、18日から25日にかけて、ソウル市庁前広場で、移住者の社会への貢献や権利についての認識を高めるためのキャンペーンを行います。