北韓の情報機関である朝鮮労働党統一戦線部の金養建(キム・ヤンゴン)部長は、南北関係改善に向けた韓国政府の真意を理解していると述べたことがわかりました。
これは、北韓の招きで24日に北韓の開城工業団地を訪れ、金養建部長から故金大中元大統領夫人への金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の親書を受け取った金大中平和センターの関係者がメディアに述べたものです。
それによりますと、金養建部長は、「南北関係改善に向けた朴槿恵(パク・クネ)政府の真意について理解する」と述べるとともに、「金大中元大統領と、故金正日(キム・ジョンイル)国防委員長が初めての南北首脳会談を行ってから15年目になる来年は、南北関係が改善することを願っている」と強調したということです。
このなかで金養建部長は、韓国の保守団体による、風船を使った北韓へのビラ散布については一切言及しなかったということです。
また、金養建部長は、「中断している南北協力事業の金剛山観光や、韓国政府が独自で取っている北韓への5.24制裁措置、離散家族再会問題を通じて、小さい路を大きな路につなげる契機になることを期待する」と述べたということです。