北韓軍は、陸軍兵力を減らし、空軍兵力を増やしていることがわかりました。
韓国国防部が北韓の国防白書などをもとに25日にまとめた北韓と周辺国の軍事力状況に関する報告書によりますと、北韓軍の全体の兵力は、昨年末の時点で119万人で前年とほぼ同じでしたが、陸軍兵力は101万人と1万人減少した一方、空軍兵力は11万人から12万人に増えたということです。
これは、陸軍に所属していた一部の航空部隊の所属を、陸軍から空軍に変更したためとみられています。
また、北韓の海軍は毎年1~2隻の潜水艇を建造しているものの、兵力は数年間6万人で変わっていないということです。
さらに、北韓が保有する航空機は1580機で、前年に比べておよそ230機増えています。
北韓の戦闘機は、ミグ29やミグ23などのおよそ90機を除いてほとんどが旧型ですが、国連安全保障理事会の制裁決議などにより、最新型の戦闘機を輸入できずにいるということです。